疫学辞典

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hard endpoint

定義 hard endpointとは、客観的に測定できる結果のことである。(例)血圧、コテステロール値、生存期間など。 関連 対義語はsoft endpointである。主観的な内容を測定したエンドポイント。QoLなど。 真のエン
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surrogate endpoint(代理エンドポイント)

定義 surrogate endpoint(代理エンドポイント)とは、真のエンドポイント(true endpoint)即ち臨床的エンドポイント(clinical endpoint)を代替することを意図したバイオマーカーのことである。"a
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逆問題(inverse problem)

定義 逆問題(inverse problem)とは、中身が不明のメカニズムに対して、インプットとアウトプットの一部のみがわかっている条件で、メカニズムの中身を推定しようとする問題である。 逆問題の多くは答えを何通りも考えることができ
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粗罹患率

定義 粗罹患率 = 一定期間に新規発生した患者数(人) ÷ 危険曝露人口の観察期間の総和(人年) 当該期間に危険曝露人口の脱落をほとんど無視できる場合、以下の定義も可能である。 粗罹患率 = 一定期間に新規発生した患者数(人)
NO IMAGE 疫学指標(疾病発生)

死亡率(mortality rate)

定義 死亡率(mortality rate)とは、粗死亡率(crude mortality rate; CMR)と年齢調整死亡率(age-adjusted mortality rate)の総称である。 関連 粗死亡率(crude mo
NO IMAGE 疫学指標(疾病発生)

粗死亡率(crude mortality rate; CMR)

定義 粗死亡率(crude mortality rate; CMR)とは、一定期間の死亡数を単純にその期間の人口で割った値である。 例えば1年間に人口10万人のうち何人死亡したか、という形で表現される。 関連 年齢調整死
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AUC (Area Under the ROC Curve)

定義 AUC (Area Under the ROC Curve)は、分類システムの性能を評価する単一の尺度である。 AUC 0.5は単にランダムな分類(全く役に立たない分類)を意味し、1.0は完全な分類システムであることを意味する
NO IMAGE 疫学指標(検査・診断)

ROC曲線 (Receiver Operating Characteristic curve)

定義 ROC曲線とは、1つの診断システムにおける、真陽性率と偽陽性率のトレードオフを示した曲線である。ROC曲線は分類モデルの予測力(prediction power)を評価するために広く使用されている。 関連 AUC 参考 Un
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仮言命題

定義 仮言命題とは、「もしAならば、Bである」という形式の命題である。 「もしAならば」の部分は前件、「Bである」の部分は後件と呼ばれる。 関連 全称命題(universal proposition)
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後件肯定の誤謬

定義 後件肯定の誤謬とは、仮言命題における後件が成立した時に、前件も成立していると推測する誤謬のことである。 関連 仮言命題
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全称命題(universal proposition)

定義 全称命題とは「全てのAはBである」という形式の命題である。 関連 仮言命題
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仮説演繹法

定義 仮説演繹法とは、仮説から予測を演繹(=論理的に導出)し、予測通りの事実が観察できた場合に仮説が正しいと推論し、観察できなかった場合には仮説が間違っていると推論する実証主義科学の方法論である。 例えば以下のように仮説から予測を演
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疫学研究デザインの分類

疫学研究の介入の有無、群間比較の有無、横断/縦断、研究対象の4つの観点から以下のように整理可能である。 記述疫学研究 観察or介入 群間比較 横断or縦断 研究対象 症例研究(報告) 観察 無
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観察研究

定義 観察研究は介入を伴わない研究デザインの総称である。観察研究は更に、比較検討の有無により、比較を伴う分析的観察研究と、比較を伴わない記述的観察研究(記述研究)に分類される。 関連 診療実態研究 診療実態研究は記述研究の1種である。
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分析的研究

定義 分析研究とは、研究内に複数の群があり、群間の比較を伴う研究である。 通常、介入研究は分析研究でもある。観察研究には分析的観察研究(analytical observational study)と、記述研究(descriptive
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介入研究

同義語 実験研究 定義 研究者による被験者に対する何らかの介入を伴う研究のこと。対義語は観察研究(=介入を伴わない研究)である。 介入研究の目的は、介入群と非介入群で結果の差があるかどうかを比較することである。この、介入群と非介入群
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母性想起バイアス(maternal recall bias)

定義 母性想起バイアス(maternal recall bias)とは、先天異常をもって生まれた新生児の症例対照研究などにおいて、異常児を産んだ母親の方がより正確に記憶を想起することによって生じるバイアスである。想起バイアスの特殊例である
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リード・フロスト流行モデル

定義 リード・フロスト流行モデルとは、1928年、ローウェル・リード(Lowell Reed)とウェイド・ハンプトン・フロスト(Wade Hampton Frost)が提唱した感染症の流行をシミュレートするための数学モデルのことである。以
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感染症を制御するために必要なワクチン接種率

ワクチン接種後の実効再生産数はRt = R0(1-Ve x Vc)である。このRtを1未満にすれば感染症は終息に向かうことから、以下のワクチン接種率Vcの達成が集団免疫による感染症制御に必要である。 Vc > (1 - 1/R0
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流行の平衡状態(endemic equilibrium)

定義 流行の平衡状態(endemic equilibrium)とは、実効再生産数(effective reproductive number) Rtが1の状態のことである。 流行の平衡状態にあっては、ある集団内に新規参入する感受性者
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実効再生産数(effective reproductive number) Rt

定義 実効再生産数(effective reproductive number) とは、集団発生が進行中のある集団のある時点における、免疫力と社会的交流の組わせを考慮した再生産数のことである。通常、実効再生産数はRtと表記される。
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基本再生産数(basic reproductive number)

定義 基本再生産数(basic reproductive number)とは、ある感染症に対する介入(ワクチンなどの)が行われたことのない感受性のある集団内で、発症した初発例から次に感染する平均人数のことである。通常、R0と書かれる。
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人獣共通感染症(zoonosis)

定義 人獣共通感染症(zoonosis)とは、保菌動物からヒトへ感染する疾患(感染症)のことである。
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集団免疫(herd immunity)

関連 集団免疫(herd immunity)とは、集団内で免疫を獲得した人の割合が増えることによって、その集団内での感染症の流行が抑止されることである。 要するにある集団内のメンバーがワクチン接種などで免疫を獲得すると、その御利益は
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世界的流行(pandemic)

定義 世界的流行とは、世界中または国境をまたぐような非常に広範囲な地域に発生する流行(epidemic)のことである。通常、世界的流行は多数の人々を冒す。(A Dictionary of Epidemiologyの定義による) 参考
NO IMAGE 感染症疫学

共生(symbiosis)

定義 共生(symbiosis)とは、異なる生物種間の様々な相互関係の総称である。 共生の具体的なあり方として、相利共生(mutualism)や寄生(parasitism)などがある。 相利共生(mutualism)とは、両方
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流行(epidemic)

定義 流行(epidemic)とは、病気の発生が異常に多いことである。 関連 世界的流行(pandemic)
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疫学実験(epidemiologic experiment)

同義語 疫学実験、疫学的実験、疫学における実験(epidemiologic experiment)、実験(trial) 定義 疫学的実験(epidemiologic experiment)とは、2群以上の群間(コホート)に曝露を割り当
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コホート研究 (cohort study)

定義 コホート研究(cohort study)とは、1つ以上のコホート内における疾病の発生を測定する研究デザインである。「全ての疫学研究の原型」(ロスマン)であり、縦断研究の1種である。 コホート研究の分類 分類1:前向き vs 後ろ
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症例対照研究 (case-control study)

同義語 ケースコントロール研究 (case-control study)、症例対照研究(case-control study)、ネステッド症例対照研究(nested case-control study) 定義 症例対照研究は以下の手
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潜伏期間(latent period)

定義 潜伏期間(latent period)とは、疾病に罹患した時点から、実際にその疾病と診断されるまでに経過した時間のことである。 疾病罹患時点は推定する他ないため、潜伏期間も推定値である。 関連 誘導時間(induction
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フィールド研究(field trial)

定義 フィールド研究(field trial)は、疾病の1次予防を目的とした疫学的実験の1種である。疾病の治療を目的とした臨床研究では対象が患者であるのに対し、フィールド研究では対象が患者ではないという点が主な違いである。
NO IMAGE 疫学指標(因果的効果)

総寄与分画

定義 総寄与分画 = Σ(AFi x Pi) AFi : 曝露レベル i の寄与分画 Pi : 全症例に対する曝露レベル i に分類される症例の割合 総寄与分画は、集団全体に対する寄与分画である。曝露レベルが複数ある場合
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発生率比

同義語 瞬時リスク比(instantaneous risk ratio) 定義 発生率比 = 曝露群の発生率 / 非曝露群の発生率 瞬時のリスク比(観察時間が0に近い場合のリスク比)は発生率比と近似することから、瞬時リスク比の別
NO IMAGE 疫学指標(因果的効果)

寄与分画(attributable fraction)

同義語 寄与分画(attributable fraction) 寄与リスクパーセント(attributable risk percent)、寄与リスク(attributable risk)は古い用語である。 定義 寄与分画 =
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標準化死亡比(standardized mortality ratio ; SMR)

定義 標準化死亡比( standardized mortality ratio) = 観察された死亡数 / 期待死亡数 標準化罹病比( standardized morbidity ratio) = 観察された罹病数 / 期待罹病数
NO IMAGE 層別解析

粗率

定義 粗率とは、層別化データの区分別の率を、その集団の実際の分布を重みとして加重平均したものである。 層別化データの区分別の率を、別の集団の分布を重みとして加重平均したものが標準化率である。このことから、標準化率は「仮想の粗率」と呼
NO IMAGE 層別解析

標準化

定義 標準化とは、層化データにおける層別の情報を単一の要約値へまとめる手法である。 実質的には、層別の率の加重平均である。この加重平均を計算する際の重みに「基準(standard)」の人口あるいはその分布を使用するところがポイントで
NO IMAGE 層別解析

残差交絡(residual confounding)

定義 残差交絡(residual confounding)とは、層内の交絡のことである。 層別解析は層間の交絡は制御するが、層内の交絡は制御しない。ここから層別解析によって制御される交絡の残差=層内交絡という用語が生まれる。
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プール化(pooling)

定義 プール化(pooling)は、層化データの情報を統合する手法の1つである。 プール化リスク差/比(@コホート研究) 曝露 非曝露 合計 症例 ai bi M1i 非症例 ci d
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クロスオーバー試験(crossover study)

定義 クロスオーバー試験(crossover study)とは、被験者が時を変えて各介入を受ける臨床試験のデザインである。例えば被験者をA群とB群にわけ、A群は介入1 → 介入2の順で介入を受け、B群は反対に介入2 → 介入1の順で介入を
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発生率差(incidence rate difference : IRD)

定義 発生率差(incidence rate difference : IRD) = 曝露群の発生率(I1) - 非曝露群の発生率(I0) 関連 リスク差(risk difference : RD)
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混乱を招きやすい疫学用語まとめ

疫学指標には独特の難しさがある。 原因1.日常用語と乖離した独特の言い回し 原因2.疫学用語自体の中にある曖昧さや重複 原因1への対処 独特でわかりにくい用語を以下のように言い換える(頭の中で変換して考える)ことを推奨する。
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相対的効果

定義 相対的効果 = リスク差 / 非曝露群のリスク = RD / R0 = (R1-R0) / R0 = RR - 1 R1:曝露群のリスク R0:非曝露群のリスク RR: リスク比(R1/R0) 関連 リスク差(
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リスク差(risk difference : RD)

同義語 リスク差(risk difference)、寄与リスク(attributable risk) 定義 リスク差=曝露群のリスク(R1) - 非暴露群のリスク(R0)
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寄与率(attributable rate)

定義 寄与率(attributable rate)とは、発生率差(incidence rate difference : IRD)を意味する古い疫学用語である。 関連 寄与リスク(attributable risk)
NO IMAGE 疫学指標(因果的効果)

寄与リスク(attributable risk)

定義 寄与リスク(attributable risk)とは、リスク差(risk difference)を意味する古い疫学用語である。 関連 リスク差 寄与率(attributable rate)
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反事実的理想(counterfactual ideal)

定義 反事実的理想(counterfactual ideal)とは、因果関係を測定するために最も理想的であるが、実際には存在し得ない(=反事実的な)、測定条件のことである。 その意味するところは、ある曝露を受けた人を、曝露を受けない
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伝播流行(propagated epidemic)

定義 伝播流行(propagated epidemic)とは、集団中で人から人へと伝染的・連鎖的に発生する流行のことである。 インフルエンザの流行は伝播流行の例である。 伝播流行における発生率の経時的変化 伝播流行の発生率の経時
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点源流行(point-source epidemic)

定義 点源流行(point-source epidemic)とは、原因物質に対する唯一の源(=点源)への曝露から生じたと考えられる流行(epidemic)のことである。 ある店である一時点に出された食事から発生した食中毒はこの例であ
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